鈴村喜久男氏の多大な貢献を知る一冊!
トヨタシステムがこれだけ世間に知られていながら、未だ重要な人物 の名前が良く知られていないのはおかしい、というのが本書のレビュ −を書く所以です。このレビュ−を読まれた方は早急に本屋で(勿論 アマゾンでも)本書を購入して欲しいと思います。本書はトヨタシステムの構築に直接携わった人に対するインタビュ− と解説が中心ということで、本書を読んでトヨタシステムが分かると いうものではありません。寧ろ既に勉強されてきた人がもっと深く追 求したいという場合の必読の一冊でしょう。 レビュ−のタイトルにもしましたが、特に鈴村喜久男氏によるトヨタ システムに対する重要な貢献と同時に、同氏の名前が少なくともトヨ タシステムを勉強する人に知って欲しいと思います。ご存知のように トヨタの現社長張富士夫氏も鈴村氏にしごかれた一人で、その仕事振 りは凄いものだったと何かで読んだことがあります。詳しくは本書59 ペ−ジからの「昭和30年代トヨタでの後工程引取り」についての口述 記録を読んでみて下さい。本書の説明にもあるように、かんばん方式 の「応用問題」(62ペ−ジ)ですから誰にでも分かるものではありま せんが、大野さんの言ったことを如何に苦労して具体化したかが良く 分かります。鈴村喜久男氏の口述部分と解説(全48ペ−ジ)だけでも 本書を購入する価値があると思います。 鈴村喜久男氏はトヨタを退職された後、NPS(New Production System) 活動に従事され多くの成果を上げましたが、1999年10月1日に永眠され ました。本書の著者によれば引き続き鈴村氏より話を聞く予定だった とのことですから、かんばん方式を勉強するものにとって残念至極と いう他はありません。
文眞堂
生産システムの進化論―トヨタ自動車にみる組織能力と創発プロセス 生産・技術システム (現代経営学講座) 成功する製品開発―産業間比較の視点 トヨタ経営システムの研究―永続的成長の原理 能力構築競争-日本の自動車産業はなぜ強いのか 中公新書
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